防災ポスターは、9月1日の防災の日を中心とする防災週間の行事の一環として、内閣府によって公募されています。
防災ポスターのコンクールには、大人から子供までだれもが応募できます。
区分は「幼児・小学1~4年生の部」「小学5・6年生の部」「中学生・高校生の部」「一般の部」の4つです。
防災ポスターですから、テーマは自然災害を対象にした「防災」にかんするものです。
これに「幼児・小学1~4年生の部」以外は、標語を入れるのが必須となっています。
画材などは自由で、パソコンなどを用いた作品でもかまいません。
防災ポスターはそれぞれの部門で、防災担当大臣賞、防災推進協議会会長賞などの表彰が行われます。
佳作と入選については、区分分けはありません。
優秀な作品は防災ポスターとして、防災週間に使用されます。
またさまざまな防災ポスターだけでなく、パンフレット等にも使用され、内閣府が開催する行事などにも展示されます。
コンクールを行う最大の意義は、防災への関心を高めることにあります。
防災ポスターを描こうと思えば、防災について考えなければなりません。
自然と防災について関心がわき、どのようなものがあるのかを考えるようになります。
防災: 2007年9月アーカイブ
防災行政無線の歴史は、昭和43年にさかのぼります。
昭和39年の新潟地震、昭和43年の十勝沖地震がきっかけです。
この2つの地震から生まれたのが、防災行政無線の第一号といえます。
当時の防災行政無線は、消防局と都道府県および市町村を結ぶだけに過ぎませんでした。
ところが、昭和49年に発生した水島臨海石油コンビナート油流出から、警察・消防・海上保安庁などの防災機関が互いに情報交換をする必要が生じました。
そこで防災行政無線の整備が進められ、防災機関と自治体が相互に情報を交換し、同一の情報を共有できるようになりました。
平成2年からは衛星を利用し、防災行政無線は「地域衛星通信ネットワーク」が整備されました。
このように防災行政無線は、実際に起こった自然災害を教訓に、徐々に整備が進んでいったのです。
あらかじめ予測して、整備しておけばという声があるのも事実です。
しかし、自然災害における被害状況に、全く同じものは一つとしてありません。
予測が不可能である以上、起こった災害を検証し、必要なものを変更したり付け加えていくしかないのです。
防災行政無線が整備されることで、ある程度、共通の情報が防災機関と自治体で共有できるようになります。