防災行政無線

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防災行政無線の歴史は、昭和43年にさかのぼります。
昭和39年の新潟地震、昭和43年の十勝沖地震がきっかけです。
この2つの地震から生まれたのが、防災行政無線の第一号といえます。
当時の防災行政無線は、消防局と都道府県および市町村を結ぶだけに過ぎませんでした。
ところが、昭和49年に発生した水島臨海石油コンビナート油流出から、警察・消防・海上保安庁などの防災機関が互いに情報交換をする必要が生じました。
そこで防災行政無線の整備が進められ、防災機関と自治体が相互に情報を交換し、同一の情報を共有できるようになりました。
平成2年からは衛星を利用し、防災行政無線は「地域衛星通信ネットワーク」が整備されました。
このように防災行政無線は、実際に起こった自然災害を教訓に、徐々に整備が進んでいったのです。
あらかじめ予測して、整備しておけばという声があるのも事実です。
しかし、自然災害における被害状況に、全く同じものは一つとしてありません。
予測が不可能である以上、起こった災害を検証し、必要なものを変更したり付け加えていくしかないのです。
防災行政無線が整備されることで、ある程度、共通の情報が防災機関と自治体で共有できるようになります。

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このページは、isが2007年9月14日 08:29に書いたブログ記事です。

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