防災危機管理は、日ごろから行っておくことが望ましいといえます。
もちろん、自治体が防災危機管理を行っておくのは当然のことです。
しかし、いざ災害が起こったときには、個人の防災危機管理が大きな意味を持つのです。
防災危機管理の基礎は、災害の起こる状況を知っておくことです。
そして、そこから個別の災害に対する対策への知識を深めます。
さらに防災危機管理では、救助が遅れたときに生き延びられるだけの知識も必要です。
災害の規模によっては、すぐに救助がくるとはかぎりません。
それに備えた、サバイバル技術もある程度は学んでおくことが必要になります。
また、防災危機管理では地域的な側面からも考える必要があります。
個々の危機管理に加えて、地域全体で防災危機管理をしておく必要もあります。
地域で危機管理を考える場合、災害時にリーダーとなれる人を決めておくといいでしょう。
ただし、リーダーが全責任を負うということではありません。
地区が広範囲にわたる場合は、区分けをしておいて、それぞれにリーダーを配置するのです。
それを全体のリーダーが統括するようにすれば、大きな混乱は起こりません。
加えて、それぞれの担当区域に応急処置のできる人を配置しておくといいでしょう。